JOURNAL 05GLOBAL

日本ブランドが海外で
通用しない、たった一つの理由。

「良い商品なのに売れない」の裏側にある、日本発ブランドの構造的な弱点。それは、翻訳の問題ではない。

海外展開の相談を受ける時、決まって聞かれる質問がある。「英語のサイトを作れば、海外でも通用しますか」。答えは、ほとんどのケースでNoだ。日本ブランドが海外で通用しない理由は、言語ではない。

「日本で通用したブランド」が、海外で立ち止まる場所

日本市場は、品質と誠実さで勝負ができる稀有なマーケットだ。しかし海外に出た瞬間、この二つは前提条件になる。前提の上で、「なぜあなたのブランドを選ぶのか」を、現地の言葉と文脈で説明する必要がある。

たった一つの理由——それは「意味の翻訳」の不在

言葉の翻訳は、翻訳会社ができる。しかし、意味の翻訳——なぜこのブランドが、現地の顧客にとって必要なのか——は、ブランド戦略の仕事だ。ここを省略したまま海外に出ると、どれだけ商品が良くても、棚で埋もれる。

言葉は翻訳できる。意味は翻訳できない。意味は、現地の文脈で再構築するしかない。

日本発ブランドが取るべき、二段構えの戦略

まず、日本ブランドとしての「なぜ我々か」を再定義する。次に、それが現地の生活文脈でどう機能するかを翻訳する。この二段構えを飛ばして「日本で売れているから」を海外に持ち込むと、必ず躓く。

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